今回は宅建に3ヶ月の独学で合格するための勉強法について解説していきます。
今回はこういった悩みをお持ちの方に向けて記事を書いていきます。
この記事を読んでいただければ次のようなことが分かります。
- 期間3ヶ月の独学で合格するための勉強法(8つのステップ)
- 宅建独学に必要な勉強時間
- 独学以外で効率の良く合格を目指せる方法
ちなみにこの記事を書いている私は期間2ヶ月間で宅建試験に合格することができているのである程度の信頼性は担保されるはずです。
これから宅建を初めて受験される方も、今まで何度も宅建を受験されている方も参考になる内容になっているのでぜひ最後まで読んでみてください。
宅建に3ヶ月の独学で合格するための勉強法
次の8つの手順で学習すれば独学でも宅建に一発合格することができます。
- 宅建に合格したい理由の明確化
- 宅建の合格率の把握
- 分野別の目標点数を設定
- テキストを読み込む
- 過去問を解いてみる
- 市販模試を解きまくる
- 解いた問題の解説を確認
- 間違えた問題をとにかく復習
これらを1つずつ深掘りしていきます。
1.宅建に合格したい理由の明確化

まず最初のステップとして重要なのが、『なぜ宅建試験に合格したいのか?』を明確にすることです。
なぜなら試験勉強って初めこそはテンションをあげてできるんですが、1ヶ月2ヶ月と経ってくると次第にやる気が無くなってくるからです。
これまでの人生を思い返していただいてもそういった経験をしたことがある方は多いのではないでしょうか?
しかし、こんな時でも動機が強ければ強いほど人は苦境に立ち向かうことができます。
なぜ合格したいのか紙に書いてみるのがオススメです
なんだ精神論か。と思う人もいるかもですが、勉強方法よりも実は一番大切なことなのでまずはご自身の目的を明確化することだったりします。
2.宅建の合格率の把握

次にすることが宅建試験の年度別の合格率を把握することです。
勝負に勝つためにまずはどんな試験なのかということを把握しておくことが大切です。
- 平成20年 16.2% 33点
- 平成21年 17.9% 33点
- 平成22年 15.2% 36点
- 平成23年 16.1% 36点
- 平成24年 16.7% 33点
- 平成25年 15.3% 33点
- 平成26年 17.5% 32点
- 平成27年 15.4% 31点
- 平成28年 15.4% 35点
- 平成29年 15.6% 35点
上の図がこれまでの宅建試験の合格率と合格点に推移になります。こうして見ると合格率が平均で15%、合格点が35点前後という感じですね。
つまり、宅建試験では7割の得点を取ることができれば合格できることになります。
上位15%に入り、35点以上を取れば合格できるんだということがこれで分かりました。
3.分野別の目標点数を設定

3つ目にすることが分野別の目標点数を設定です。
宅建試験には大きく分けて以下の4つの分野が出題されます。
- 宅建業法
- 権利関係
- 法令上の制限
- 税その他
では分野別にどのくらいの得点を取ればいいのでしょうか?
この分野別の目標得点をしっかりと把握しておくことで、その分野にどのくらいの比率で時間を使えばいいのかが分かってきます。
まずはしっかりとした戦略を立てましょう。
宅建業法
目標得点:16点/20点
この宅建業法は一番の得点源になる分野です。内容も難しくないので、暗記さえすれば確実に得点が取れます。
数問はひっかけのようなパターンも存在しますが、基本を押さえておけばどこがひっかけなのかが分かってくるようになるので問題数をこなすことが重要ですね。
この宅建業法が宅建試験の合否を分ける最大のポイントです。ここで正直満点を取れたらかなり高い確率で合格することができるはずです。
権利関係
目標得点:8点/14点
宅建の試験の中で一番難しい分野です。民法や借地借家法など法律に関する問題が出題されるので、かなり範囲も広く対策が取りにくいです。
そのため目標点数も14点中8点取れれば十分です。
権利関係に勉強時間を取るよりも他の宅建業法や法令上の制限などの暗記科目に時間を当てることをオススメします。
法令上の制限
目標得点:6点/8点
こちらも宅建行法と同じく暗記科目なのですが、「国土利用計画法」「農地法」「建築基準法」など覚える内容がとにかく多いです。
なので苦手意識を持つ人も多い分野かと。
わたし自身も法令上の制限の分野は苦手で苦労したんですが、時間をかけていくうちに全体像が見えてきて得点も上がっていきました。
最初はとっつきにくい分野ですが、慣れれば宅建業法と並んで得点分野になりえます。
税その他
目標得点:5点/8点
「税金」や「住宅金融支援機構・景品表示法・統計」など範囲は広いように感じますが、出題されているポイントは決まっているので得点は取りやすい分野です。
過去問を解いていくとだいたいどんな問題が出るのかが掴めてきます。
4.テキストを読み込む

さて4つ目のステップからようやく勉強を開始します。
最初の1ヶ月は1日に使える時間はまずテキストを読み込むことに費やしましょう。
時間でいけば1日3時間として1ヶ月で90時間くらいが目標です。もちろんこれよりも大いに越したことはありませんよ。
オススメの宅建テキスト
アマゾンで人気NO1の宅建テキストです。イラストが多く、初学者の方でもスラスラと読み進めることができる良書です。
このテキスト以外にもオススメのテキストを別の記事で紹介しているので、そちらも参考にしてみてください。

分からなくても読み進めることが重要
何周か読み込んでいるうちに少しずつ理解できてくるのが実感できるはずです。
しんどいとは思いますがこれが最初の難関です。頑張って乗り越えましょう。
5.過去問を解いてみる

テキストの読み込みを最低でも3周できたら次は過去問を解いていきましょう。
テキストを3周読めばある程度知識が入っているはずです。ここからはアウトプット型の学習をしていきましょう。
最初はわからなくて当然です。問題をたくさん解いていくうちに必ず似たような問題に出会います。
そうしていくうちに宅建試験の出題傾向が見えてくるはずです。
過去問は何年分解けば良いのか?
過去問を解けば解くほど問題の出題パターンが見えてきます。とにかく繰り返し解くことで過去問を8割は正解できるという状態にしておきましょう。
時間がある人は10年分×2周以上、難しい人は直近5年間分を解いておくと合格の可能性をあげることができるのでおすすめです。
6.市販模試を解きまくる

過去問10年間を2周ほど終えたら、次は市販模試を解きまくりましょう。
過去問ばかりを解いていると問題に慣れてきてしまいます。そのレベルまで達するといつまでも過去問で同じ問題を解いていても意味がありません。
次は初めて見る問題ばかりが出題される市販模試をどんどん解いていく必要があります。
市販模試で出てくる問題は初めて見るものばかりで難しいと思いますが、復習を重ねて8割くらい取れるようになっておけばかなり一発合格できる確率は上がります。
どこの市販模試を解けばいいですか?
何冊解いても大丈夫ですし、出版されている市販模試を全て購入してもいいくらいです。
なぜなら各予備校によって出題される問題が異なるため試験前にいろんな市販模試を解いていればいるほど合格の確率が上がるからです。
ここはケチらずに投資だと思って購入しましょう。


7.解いた問題の解説は必ず確認する

これはかなり重要なステップです。
問題を解いた後には必ず解説を読んで見直しをするようにしましょう。
よく問題をたくさん解いて終わりという人がいますが、それだと効率が悪いです。野球で例えるなら、ただ何も考えずにバットを振っているのと同じです。
何がダメだったのか?自分は何ができていないのか?それを見直す作業が上達には必ず必要です。
問題→解説→テキスト
この3つのステップを繰り返していくことによって、苦手な分野が段々となくなってきます。
そして間違えた問題についてテキストで確認することによって何倍もの効果で内容を理解することができます。
間違えた問題の解説にマーカーをつけておく
こうすることによって今後問題を見直す時にそのマーカーの箇所だけ見返すことができるので時間の短縮になります。
見直し、復習が学習をするうえで一番大切な作業です。一度解いて終わりではなく、何度も同じ問題を解いてみてください。
7.間違えた箇所をノートに書き出す

解説を見て新しい知識やまだ覚えきれていない箇所をノートに書き出しましょう。
解説を見ながらその間違えた問題と解説を自分なりの言葉でまとめてください。解説をそのまま書き写すのではなく、自分の言葉で書くことが重要です。
こうすることで要点をまとめることができると共に、自分で考えることができ、知識として身につきやすくなります。
インプット→アウトプットをしたときに人間の知識は定着します。
二度と間違えない努力をする
そのための工夫として私はノートを半分に折って左のページに間違えた問題を右に問題の解説を書くようにしていました。
これをすることによって自分だけの宅建問題ノートを作ることができ、いつでも見返すことができました。
8.間違えた問題をとにかく復習

先ほど作った自分が間違えた箇所をまとめたノートを毎日寝る前に見て復習してください。
人間は寝ている間に記憶を整理します。なので寝る前の時間にノートをひたすら見返してください。嫌になるくらい何度も何度もです。
寝る前の時間に限らず空いた時間や通勤時間など時間があるときはいつでもいいです。
とにかく宅建と向き合う時間を増やすことが大切です。
そうすればいつの間にか間違える問題が減ってきて覚える数も少なくなってきます。
1〜8のステップをとにかく繰り返す
ここまで説明してきた1〜8の行程を何度も繰り返してください。
誰でもこのステップを徹底すれば8割以上の得点を狙うこともできます。もちろん本番当日の運もありますが。
宅建独学一発合格にはどのくらいの勉強時間が必要?

宅建に独学で一発合格するには、ズバリ300時間以上が必要と言われています。
もちろん人によってこの必要時間は差がありますが、今までの合格者にお話を聞いて平均して300時間以上はみなさん勉強されていました。
- 1日1時間毎日勉強したとすると300日
- 毎日2時間ずつであれば150日
- 毎日3時間ずつであれば100日
もし一発合格を本気で目指すのであればこの300時間を目安に一日何時間勉強すればいいのか?を把握することが重要です。
期間3ヶ月で宅建に独学一発合格を目指すなら1日3時間の学習時間を確保しよう
とは言え、なかなか社会人の人にとって1日3時間の勉強時間を確保するのは難しいですよね。なので時間にとらわれ過ぎずにしっかりと密度のある勉強をするようにしましょう。
ただ何も考えずに3時間学習をするよりも、トライアンドエラーを繰り返しながら考えつつ勉強していく2時間の方が当たり前ですが有効的です。
宅建に独学で一発合格するのは難しい

宅建に独学で一発合格することは簡単ではありません。
というのも宅建試験の毎年の合格率は15%前後ですが、おそらくその中で独学で一発合格している方は5%を切るのではないかと思います。
独学合格が難しいと言われている理由は以下の3つです。
- 独学だと勉強方法が分からない
- モチベーションが維持しにくい
- 自分の進歩具合が他の受験生と比較することができない
1つ目の勉強方法に関しては今回の記事で紹介したので解決できますが、残りの2つに関してはどうしても独学では難しいですね。
独学よりも効率よく合格を目指す方法
通信講座であれば予めカリキュラムが組まれており、迷うことなく学習を進めていくことができるので独学に比べて格段に効率よく宅建合格を目指すことができます。
私自身も最初は独学でスタートしたのですが、途中から通信講座を使った学習に切り替えたことで2ヶ月という短期間で合格をすることができました。
人によって最適な通信講座は違うので、まずは宅建通信講座のおすすめランキング11選【現役宅建士が徹底比較】を読んでどのような通信講座があるのかを知りましょう。

宅建に3ヶ月の独学で一発合格するための方法まとめ
今回は勉強期間3ヶ月の独学で宅建の試験に合格するための勉強方法について解説していきます。
独学での合格は簡単ではありませんが、今回紹介した8つのステップを繰り返し行えば可能です。最後にもう一度8つのステップをまとめておきます。
- 1.なぜ宅建試験に合格したいかを明確にする
- 2.宅建試験の把握
- 3.分野別の目標点数を設定
- .テキストを読み込む
- 5.過去問を解いてみる
- 6.市販模試を解きまくる
- 7.解説をしっかりと読む
- 8.間違えた問題の復習
この8つのステップをとにかく繰り返してみてください。非常にシンプルですがこれができるかできないかで合否が分かれます。
私が実体験として感じたことは宅建一発合格の秘訣はとにかく反復です。そしてこの反復を3ヶ月間続けることができれば宅建試験に一発合格することができるはずです。
合格を目指して頑張りましょう!では最後まで読んでいただきありがとうございました。