今回は宅建で一番難しいと言われている権利関係を攻略するための勉強法について解説します。
- 権利関係の分野が難しすぎて得点が取れない
- 権利関係で得点をUPさせるための勉強方法を知りたい
- 権利関係が原因で宅建試験に落ちてしまった
こういった方に向けてこの記事は書きました!
この記事を読んでいただければ宅建試験で一番難しいと言われている権利関係の分野の効率的な勉強方法が分かります。
この記事を書いている私は宅建試験の権利関係で8割以上の得点を取って合格しているのである程度の信頼性は担保されるはずです。
権利関係が難しすぎて悩んでいる…という方はぜひ今回の記事を参考にしてみてください。
権利関係は宅建で攻略するのが一番難しい分野
権利関係は宅建試験の中で一番難易度が高い分野と言われています。なぜなら権利関係は出題範囲が膨大かつ法律の考え方を正確に身につける必要があるからです。
おそらくこれまで法律の勉強をしたことがない人であれば最初に学習した段階で困惑してしまうはずです。私自身も最初に権利関係の勉強を始めた時にはあまりの難しさに挫折しかけました。
ただしっかりとした勉強法を繰り返していけば権利関係の得点をあげることは十分できます。
宅建の権利関係を攻略するための勉強方法
では具体的な宅建の権利関係を攻略するための勉強方法を解説します。
結論としては権利関係は次の4つのステップで学習をしていくのがおすすめです。
- テキストを読んで権利関係の大枠を掴む
- 過去問を解いて権利関係の出題パターンを把握する
- 過去問を解いて苦手だった分野をテキストで学習する
- 市販の模試を解いて新しいパターンにも挑戦する
これらを1つずつ解説していきます。
テキストを読んで権利関係の大枠を掴む

まずは何も分からないと思うので基本テキストを最低でも3周は読み込みましょう。
最初は全く分からなくてもとにかく先に進むことを意識してみてください。後から振り返るとすんなりと理解できたということがよくあります。
とにかく挫折せずに続けることが大切です。
過去問を解いて権利関係の出題パターンを把握する

テキストを3周読むことができたら次は過去問を解いていきましょう。おそらく最初は全く解けないはずです。
この段階で過去問を解けるようになる必要はありません。まずはどんな風に権利関係の問題が出題されているのかを把握することが大切です。
ある程度過去問を解いているとよく出題されるパターンや分野が見えてくるはずです。
過去問を解いて苦手だった分野をテキストで学習する

過去問を解いて自分の苦手分野やよく出題される分野が分かったらもう一度テキストに立ち返りましょう。
過去問を解いてからテキストに振り返ると最初の頃よりも情報が頭に入ってくるのを感じることができるはずです。
インプット→アウトプット→インプットを繰り返すことで知識はどんどん定着していきます。
市販の模試を解いて新しいパターンにも挑戦する

ある程度基本テキストと過去問での学習が進んできたら次は市販の模試にチャレンジしてみましょう。
市販模試ではこれまで見たことのない新しい問題が出題されています。初めて見る問題を解いておくことで本番試験までに様々なパターンに慣れておくことが目的です。
私自身も過去問を解いた時点でかなり自信がついていたのですが、市販の模試になると全く解けませんでした。
過去問だけではなく、市販模試を解くことによって一気に宅建の知識を身につけることができるのでおすすめです。
宅建試験の権利関係を勉強する時のコツを掴んでおくのも大切です
宅建の権利関係を勉強するときにはいくつかコツがあります。このコツを理解しておくだけでも権利関係の得点をあげることができます。
宅建の権利関係を勉強するときのコツは次の4つです。
- 民法はなぜ存在するのかを理解する
- 善人が誰で、悪人が誰なのか?を意識する
- 誰と誰が争っているのかを理解する
- 原則と例外を意識する
これらを1つずつ解説していきます。
そもそも民法とはなぜ存在するのかを理解する

そもそもなぜ民法は存在するのでしょうか?
答えは国のルールをしっかりと決めることで、善人を悪人から保護するためです。しっかりとしたルール(民法)を決めておかないと善人が泣いて悪い人が常に笑う国になってしまいますよね。
当たり前のようですが、この『民法は善人を守るためにある』という前提を理解しておくだけでも解ける問題があります。
善人が誰で、悪人が誰なのか?を意識する

宅建の権利関係の問題を解くときには善人が誰で、悪人が誰なのかを正確に理解するようにしましょう。
例えば問題文を読んだ時にABCという3者が出てきたとします。
この中で誰が善人で保護される立場の人なんだろう?誰が悪い立場の人なんだろう?と考える癖をまずつけましょう。実生活に当てはめてみるのもかなり効果的です。
そうすることで、これは多分この人を守ってあげないといけないだろうなという感じに答えが見つかってきます。
誰と誰が争っているのかを理解する

上記で『誰が保護されるべきなのか』を意識することと言ってきましたが、それを理解するために大事なのが『今は誰と誰が争っているのか』ということを知ることです。
民法の問題は文章がダラダラ並んでいて、結局なにが言いたいの?ってなってしまうことがよくあります。
なので文章ではなく、必ず図形で理解するようにしましょう。
図にすると分かりやすい

例えば、双方代理のケースであれば上記のような図にしてみると分かりやすいです。簡単で全然構いません。
こうすることでイメージがかなりしやすくなるはずです。ダラダラと書かれていた文も図形にすることで一瞬で理解できます。
慣れてくると頭の中でこの図が描けるようになってくるのですが、慣れるまではきちんと一題ずつ図形を書くようにしましょう。
原則と例外を意識する

何事もそうですが世の中には例外というものが存在します。
民法にももちろんこの例外が存在します。それが但し書きというものです。
例えば民法116条で考えてみましょう。
民法第116条
追認は、別段の意思表示がないときは、契約の時にさかのぼってその効力を生ずる。ただし、第三者の権利を害することはできない。
ただし、第三者の権利を害することはできない』の部分が例外に当たります。そして問題はこの例外のパターンを出題してくることが多いです。
この条文だと原則と例外は次のようになります。
- 原則:追認は、別段の意思表示がないときは、契約の時にさかのぼってその効力を生ずる。
- 例外:第三者の権利を害することはできない。
こういう風にどんな時に例外が発生するのかを理解しておくことで権利関係の得点はかなり上がってきます。
過去問や問題を解いているうちに、『このパターンの例外が出題されているんだ』と分かるようになってきます。全ての条文の例外を覚える必要はありません。
あくまで目的は民法をマスターすることではなく、宅建の権利関係で得点を取ることなので出題されやすい問題にフォーカスしておけばいいのです。
きちんとした勉強法で権利関係を攻略して宅建に合格しよう

今回は宅建で一番難しいと言われている権利関係を攻略するための勉強法について解説してきました。
権利関係は最初は難しいと感じるかと思いますが、しっかりとした勉強方法とコツを掴むことができれば得点をあげることができます。
今回紹介した内容を参考にしていただいて権利関係を攻略してみてください!
では最後まで読んでいただいてありがとうございます。